尊厳死宣言公正証書を作成しました!

 

実は我が家、夫婦で尊厳死宣言公正証書を作成しています。

 

身内の闘病生活や介護を目の当たりにして、少し早いかなとは思いましたが、夫婦で話し合って、もし不治の病などになったらお互い過剰な(ある意味過酷な)延命治療はやめて、静かな人生総決算の時を過ごさせていただくことにしました。

死は誰にでも訪れるもの。必ず来るその日のことをほんの少しも考えずに日々を生きるのはあまりに刹那主義であり、場当たり的です。

 

もちろん、尊厳死宣言へのいろいろな考え方や意見はあるでしょうし、あって当然と思います。延命治療の是非や生と死は外形的に決めつけられる問題ではありません。ですが、死からは逃れられない以上、単なる動物を超えた存在である人間であるならばそれに対する思索から逃げてはいけないと思います。

 

僕の出身大学の創立者はアメリカのハーバード大学で「生も歓喜 死も歓喜」として講演されました。生きている以上、死は当然として老いや病からだって逃れることは出来ません。良き死を望むなら結局は一個の人間としていかに良く、誠実に、価値ある日々を生きるしかない。そういう意味では僕と妻は、今日、自身の死の方向性を決めたのではなく、自身の良き人生の方向性を再確認したのだと思います。

 

口から出た言葉はすぐにその場で消えてしまいます。しかし紙に文字として残せば、永く存在し続けることができるようになる。そしてそれが公正証書であれば、たとえあなた自身が自分で言葉を発することが出来ない状態・意思を表示することが出来ない状態になったとしても、あなたがこの世界から存在しなくなった後であっても、「たしかにこれはこの人の言葉であり意思である」と証明できるようになります。

 

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